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歯科医院の経営で最も重要な要素とは

[2016年08月08日]

はじめまして。歯科医院経営コンサルタントdot2dot(ドットトゥードット)代表の宮越悠輔です。私はこれまで多くの歯科医院と院長(経営者)と出会い、現在でも多くの歯科医院の経営をサポートさせて頂いています。本コラムでは、そんな私がこれまで培ってきた経験や知見をもとに、歯科医院経営に重要だと思う要素を定期的に執筆させて頂きます。本コラムを通じて、ひとりでも多くの院長や歯科医師の方々に、更には歯科衛生士や歯科助手、歯科技工士、ひいては歯科医療に携わるすべての医療従事者の方々に対して、ひとつでも多くの「気づき」や「学び」をお届けできれば幸いです。どうぞ宜しくお願いします。

さて、第1回目の今回は、タイトルにもあります「ビジョン」についてです。あなたの診療所には明確なビジョンがありますか?5年後、10年後、どのような診療所にしたいか具体的にイメージができていますか?更には、その明確なビジョンをスタッフ全員(勤務形態がパートの方々も含む)に共有できていますか?

私が大好きな会社のひとつであるソフトバンクの孫正義さんは、「登る山を決めよ。山頂から見た景色をイメージせよ!きっと未来はこんな感じになるだろう…ではリーダーとしては失格!」と仰っています。なぜ駄目かと言うと、組織の中に求心力が生まれず、スタッフ全員が何処に向かえば良いか分からずに迷うからだと考えます。ビジョンは究極なゴールであり、スタッフ全員が向かうべき目標でもあります。しかし残念ながら、この明確なビジョンがある診療所は極めて少ないように感じます。「うちの診療所にはビジョンはあるから大丈夫だよ!」という診療所に限って、ビジョンとミッションを混合させてしまっていたり、単にカッコ良い言葉を並べているだけに留まり、日々の診療には全く影響を与えない単なる「額縁に飾った言葉」で終わってしまっていたりする診療所が多く見受けられます。

私は、サポートさせて頂く診療所が決まったら、先ず初めに着手させて頂くことが「ビジョンの策定」です。それぐらい診療所の経営には重要な要素だと考えます。あなたの診療所には明確なビジョンがありますか?その明確なビジョンに向けてスタッフ全員で向かっていますか?もしビジョンが無いようであれば、これから着手してみては如何でしょうか。