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会計処理の内製化

[2017年08月01日]

こんにちは。歯科医院経営コンサルティング、dot2dot(ドットトゥードット)の宮越です。今回は会計処理の内製化についてお話ししたいと思います。

皆さんの医院では会計処理の内製化に取り組んでいますでしょうか。きっと会計処理の内製化に取り組んでいらっしゃる医院は数少ないのではないでしょうか。多くの医院ではレセコンから出される月次集計表、窓口出納帳、材料技工費などの請求書及び銀行口座の写し、その他領収書一式を顧問税理士に提出し、翌月もしくは遅い医院ですと翌々月に、顧問税理士からその月の月次決算「貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)」が提出されているかと思います。

多くの医院ではこの流れを採用されているかと思いますし、特に不自由を感じることもないことかと思います。ただ、私はあるべき姿として可能であれば会計処理の内製化をおすすめしています。理由としてはいくつかありますが、一番大きな理由としては情報や知見を院内へ瞬時に蓄積することができ、迅速な経営判断ができることかと思います。1カ月前や2カ月前の経営実績から経営判断をするよりも、現時点における経営実績から将来の経営判断をする方がより正確な選択をすることができます。

しかしながら、もちろん会計処理を内製化にするデメリットもあり、一番のデメリットとしてはやはり労力や人件費が掛かることです。そして内製化で安定的な運用にのせるまでも時間が掛かり、そう簡単に取り組めることではなかったりもします。そういった意味で、このデメリットを選択するよりかは、餅は餅屋のように会計は会計のプロにすべてお任せするのも良い選択かと思います。但しここで大切なことは、経営者である自身がきちんと会計知識を学び習得することです。すべて丸投げに税理士へ任せるのではなく、お互いの共通言語や認識を持ち、かつ同じ視界をもってプロの税理士からアドバイスを受けることをおすすめします。

会計処理の内製化は医院経営においてとても価値のある仕事です。瞬時に経営の軌道修正ができたり即時に俯瞰的に経営を把握することができたりします。是非担当税理士にすべてを任せるのではなく、少しずつでも内製化に取り組まれてみては如何でしょうか。