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クレンリネスについて

[2017年06月01日]

こんにちは。歯科医院経営コンサルティング、dot2dot(ドットトゥードット)の宮越です。今回はクレンリネスについてお話ししたいと思います。

突然ですが、皆さんクレンリネスという言葉はご存知でしょうか。クレンリネスとは汚れる前に清掃し維持管理する「予防清掃」のことを言います。食品製造業界では、飲食で最も大切な要素は「Q・S・C」と言われています。※Quality/Service/Cleanliness。それ程までに、クレンリネスの概念と重要度が高いということです。医院にクレンリネスの概念と手法を取り入れることが出来れば、驚くほどまでに医院内を常に綺麗な状態へすることができます。そこで今回は、クレンリネスについて少しお話ししたいと思います。

私がサポートさせて頂いている医院はこのクレンリネスを導入している医院が多いです。ではまず、お掃除と清掃の違いは何でしょうか。お掃除とは、汚れを見つけて対処することを差します。ホコリやゴミがない状態のことです。一方清掃とは、お掃除を少し化学的に体系づけたものです。つまりクレンリネスとは、清掃から脱却し、清掃をする前に綺麗な状態を維持管理することを言います。

歯医者の清掃箇所は大きく分けて「シンク・ユニット・フロアー」の3つです。特に歯医者のフロアーは、他業種に比べてフロアーワックスのツヤが無くなるのが早いと言われています。他の業種にはない金属、樹脂、切削粉塵がフロアー上に飛び、それがフロアーワックスの表面に細かな傷をつけるからです。そのため、歯医者のフロアーは定期的なワックスがけと併用して、日常の乾拭きと水拭きの習慣が必須になります。

このようなクレンリネスの概念は予防歯科、あるいは歯科医療の考え方に近しい考え方だと言えます。痛くなる前に、歯が無くなる前にバイオフィルムの除去、リスクアセスメント、患者教育をもって定期的なメインテナンスを提供する。口腔内に問題が起きているのであれば、先ずは口腔内の原因を取り除き、その上で補綴治療や修復治療を行い、また継続的なメインテナンスを提供する。

クレンリネスを歯医者に取り入れれば院内を清潔に保つことはもちろんのこと、スタッフの一体感を醸成させることができ、医院の清潔さをひとつの価値として表現することができます。その効果は絶大です。是非クレンリネスを取り入れてみては如何でしょうか。